レースレポート 2023 全日本スーパーモト R2 HSR九州

   

全日本スーパーモト選手権第2戦は場所を南国九州に移し、熊本県のHSR九州で5月21日(日)に開催された。

心配されていた天候も土曜日から快晴に変わり、日差しが痛いほどの暑さとなった。
選手権で1,2を争う高速コースでここを好んでいるライダーも多いと聞く。
今年もスタート直後の1コーナーの先からダートセクションに入り、ライダーから攻略が難しいと言われているビッグテーブルトップがあるダート区間がプラスされている。
観客席からはダート区間が目の前にレイアウトされているので、ライダーの総合的な技量が試されるコースとなった。

 

S2 クラス


タイムアタック予選では、S1 OPENクラスとのダブルエントリーの#9古高が、1分17秒443でポールを獲得。

 



2位に#4大金、3位に#21佐藤(瑞)が同じく17秒台で入りフロントロースタートとなる。

 




2列目には、18秒台で#10藤田、#12高津戸、#7勝谷が並ぶ。

 

決勝レース1


スタートは#9古高がホールショットで1コーナーへ。
#4大金が順当に続いたが、1コーナーの先のダートセクションで転倒が相次ぎ大混乱。
予選上位の#10藤田や#7勝谷らが大きく出遅れてしまった。








オープニングラップは#9古高、#4大金、#12高津戸、#6佐藤、#21佐藤(瑞)、#5土橋、#22本門でコントロールラインを通過。
1周目で約2秒のリードを奪ったトップの#9古高は、後続とのギャップを徐々に拡大していく。
中盤では、2位の#4大金も3位の#12高津戸を約2秒リードし、#6佐藤(省)を抜いた#21佐藤(瑞)が4位に順位を上げた。

 




レース終盤、トップを快走する#9古高は約4秒のリードをキープ。2位の#4大金も、一時は#21佐藤(瑞)に迫られたが、その後は引き離しアドバンテージを守った。

 





#9古高がそのまま独走で勝利を挙げ、#4大金が2位、#21佐藤(瑞)が3位で表彰台に上がった。

 




4位には単独走行を続けた#12高津戸、5位は#21佐藤(省)、6位は#5土橋となった。

 

 

決勝レース2


レース2でも#9古高が安定したスタートでホールショットを奪う。

 



1コーナー侵入で#11加藤が他車と折衝して転倒。#4大金はスタート直後のダートセクションで転倒して大きく遅れてしまう。

 




2位に#21佐藤(瑞)、3位に#6佐藤(省)、4位に#12高津戸が続いていく。

  


後方での混乱でトップを走る#9古高は大量リードに成功して完全に独走状態。

 





2位には#21佐藤(瑞)、その後方にはスタートからの脅威の追い上げで#4大金が3位、#12高津戸が#4大金と僅差の4位、さらに#6佐藤(省)、#10藤田が続く。

 



最終ラップ、安定した走りで#9古高が再び勝利。最終コーナーで、#4大金は#21佐藤(瑞)を抜いて2位に。
#21佐藤(瑞)は3位でチェッカーを受けたが、その後のリザルトではスーパーモト競技規則25-1-2-1の違反によりゴールタイムに30秒の加算があり、後退してしまう。

 





これで#12高津戸が3位、#10藤田が4位、ダートで転倒して再スタートをした#21佐藤(省)が5位、#5土橋が6位となった。

 


表彰台左より#4大金選手、#9古高選手、#12高津戸選手おめでとうございます。

 

 

S1OPEN クラス


S1OPENクラスは昨年度チャンピオンの#1田所がS1PROクラスに移籍したが、ベテラン高山選手がケガから復帰してS1OPENクラスに参戦とのことで乱戦模様の雰囲気が漂っている。

 


#31高山が1分15秒247で決勝レース1のポールポジションを獲得。

 



2位には#38原島、3位に#36古高が入り、ここまでが決勝レース1のフロントロー。




2列目には#10大坪、#4呉本、#46山下が並んだ。

 

決勝レース1


ポールのグリッドにマシンがいない。
ポールスタートだった#31高山は、体調不良により出走をキャンセル。残念ながらポール不在でのレースとなった。

スタート直後に1コーナーに飛び込んだのは#38原島。しかしなんと#38原島がエンストしてストップ。

 


先頭で戻ってきたのは地元期待の#46山下。これに#36古高が2位で続いた。

 






3位以下は#6高部、#4呉本、#16菅野、#20納冨、#13千葉。

 


2周目以降#46山下と#36古高は僅差でトップ争いを繰り広げる。

 





#4呉本、#6高部、#38原島、#16菅野が集団で3位争い。
#38原島は、6周目に#6高部、ラスト2周となった7周目には#4呉本の攻略に成功した。

 





そしてレースは#36古高が勝利し、#46山下が2位、#38原島が3位。

 




終盤に逆転を許した#4呉本は4位、#6高部は5位、#16菅野は6位となった。

 

 

決勝レース2


ポールスタートの#36古高は、レース前にクラッチトラブルが発覚して急遽修理をしていた。

 

間に合わないかと思われたがサイティングラップ開始直前にピットロードに出てオフィシャルの指示により最後尾からグリッドに並ぶことが出来た。


ホールショットは#38原島。

 


2周目に入ったところで#20納冨が転倒し、レースは赤旗仕切り直しとなった。

 


2度目のレース2スタートで、#46山下がホールショット。#4呉本、#36古高、#38原島、#16菅野、#6高部の順で続く。

 



後方では#44大野がエンジンがかからず、コースから除外されて悔しいリタイア。
2周目のダートセクションで#36古高を抜いた#38原島が2位の#46山下にアタックしたが接触して転倒。
両者とも順位を落とす。



#4呉本と#36古高が僅差のトップ争いをしているが、後方は3位の#6高部、4位の#16菅野と単独走行で遅れてきている。

 


転倒で遅れた#38原島はいつの間にかに#6高部をパスして3位に順位を上げた。
最終ラップダートセクションのコーナー立ち上がりで#36古高がバランスを崩し、これに#4呉本が接触して両者転倒してしまう。

 





このアクシデントで#38原島が転倒からの復活優勝、#6高部が2位、#16菅野が3位となった。




4位には#13千葉智(#13)、5位には#10大坪、6位には#4呉本となった。


表彰台左より#46山下選手、#36古高選手、#38原島選手おめでとうございます。

 

 

S1Proクラス


開幕戦のTeamS.T.F.の表彰台独占から1か月。ここHSR九州でもTeamS.T.F.の上位独占が見られるのか。


ポールポジションは#2日浦が2位以下を1秒以上引き離す1分12秒747で堂々のトップ。

 



#3長谷川が、1分14秒032で2位、#20川上が1分14秒259で3位となり、フロントローを占める。

 




2列目には、#13金児、#1小原、#5金子が並ぶ。

 

決勝レース1

ホールショットを奪ったのは#2日浦。#1小原が2位まであがる。#3長谷川、#20川上、#5金子、#13金児が続く。
しかし#20川上がダート入り口で転倒してしまう。


#2日浦と#1小原が激しいトップ争いを繰り広げる。

 







1周目を終えて#2日浦、#1小原、#3長谷川、#5金子、#13金児、#6中島と続く。

 


#2日浦が徐々に差を広げ始めると今度は#3長谷川と#1小原の2位争いが始まった。
しかし、#3長谷川がダートセクションでやや遅れてしまい、差がついてしまった。

 


トップ3台が単独走行の中で#5金子か#3長谷川に猛アタック。





さらにその後方では#6中島、#9西村、#10広瀬、#16田所の5位争いをしている。

 




最終ラップ#2日浦が勝利を収め、#1小原が2位。



最後まで続いたバトルを制した#3長谷川が3位、わずかに届かず#5金子が4位。



#6中島が5位、#9西村が6位となった。

 

 

決勝レース2




今回も#2日浦がホールショットを奪い、#1小原と#3長谷川が続くと、この3台でトップ争いを始める。
後続を引き離し序盤からハイレベルな攻防を繰り広げる。

 



少し遅れた後方では#20川上、#8新沼、#5金子、#9西村でセカンドグループを形成していたが、#9西村がダート終わりでエンジントラブルでマシンストップしてしまう。
中盤#8新沼を抜いた#5金子は差を広げ始め上位5台はほぼ単独走行状態。

 






後方では#8新沼に#13金児、#11松本、#10広瀬、#14小鹿が接近して団子状態。

 



そしてレースは、#2日浦が約7秒のリードを守り切って優勝。

 



2位に#1小原、#3長谷川が3位となった。



最後まで続いた接戦を制した#20川上が4位となり、#5金子は5位。


#13金児が6位となった。

 

#16田所は開幕戦のような勢いを欠いていたがどうやら去年からの怪我の調子がよろしくないとの事。
第3戦エビスからの復活を期待したい。
今シーズンも#1小原、#2日浦、#3長谷川の三つ巴の戦いになりそうだが、ここに割って入ってくる強者の登場に期待したいと思う。

 


表彰台左より#1小原選手、#2日浦選手、#3長谷川選手おめでとうございます。

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