【スーパーモト S1チャレンジ】レースレポート 2023 R1 スポーツランドSUGO

   

4月16日に宮城県のスポーツランドSUGOにて全日本スーパーモト及びスーパーモト S1チャレンジが開催されました。

昨年に引き続き、Motard Bike Nowからは、カメラマン ささきてつお さん(Twitter:@sasakitetsuo74)のスーパーモトレースレポートを掲載いたしますので、ご覧ください。

 

昨年のS1チャレンジクラスのチャンピオンが全日本クラスにステップアップして寂しくなる一方、
新しいメンバーが入ってきて新たな争いが始まるのは開幕戦の醍醐味の一つ。

今年もS1チャレンジクラスには新しいメンバーが増え、いろいろと話題を振りまいてくれるだろう。

また、今年から練習走行5分経過後グリーンフラッグが振られて計時予選になるシステムに変更になったが、これが各クラスの選手にどのような影響が出るか興味があるところである。

S1チャレンジ S1OPENクラス

朝のコースには若干のウェットパッチが残る中、グリーンフラッグが振られ計時予選が始まった。


各選手徐々にペースアップする中で#13竹田が47秒351でポールポジションを獲得。

 



2位には#88奥野が、3位に#16平栗までがフロントローにつく。

 




以下、#12木滑、#3今村、#56今井がセカンドローに並ぶ。

 


#88奥野スタートから飛び出し、後続を離す。
2位から集団で#13竹田、#3今村、#12木滑、#16平栗、#55伝田、#7斉田、#8谷口と続く。

 


#88奥野はじりじりと後続を引き離しにかかるが#13竹田が離されまいと食らいつき、2台での争いとなる。

 

後方では#3今村と#16平栗が単独走行で3位と4位をキープ、#12木滑と#56今井がバトルをしながら前の#16平栗に追いつこうとしている。

 


6周目の7コーナーにて#13竹田がインを差して初のトップに立つ。

 


その後追いすがる#88奥野を抑えきって#13竹田がトップでチェッカー、わずかに遅れて#88奥野が2位。

 


以下3位に約15秒遅れで#3今村、#16平栗、#12木滑、#56今井でゴールとなった。

しかし、#13竹田がジャンプスタートをしてしまったため15秒のペナルティとなり結果では悔しい2位となって、#88奥野が優勝となった。

 


表彰式 左より#88奥野選手、#13竹田選手、#3今村選手おめでとうございます。
(暫定表彰式だったのでこの時点では#13竹田選手が優勝でした。)

 

 

S1チャレンジ S2,S3クラス

昨年のS2,S3クラスではS3クラスで#55竹内が唯一のフルエントリー女性ライダーでシーズン後半に#27松阪が参戦し二人で奮闘していたが、今年はそこにS2クラスで#33幸田が参戦することになり3人に増えて女性ライダーでの争いが見られそう。
ロードやモトクロスでは女性ライダーの参戦が増えているがスーパーモトでも女性ライダーがいることが当たり前のような普通の景色になっていってもらいたいものである。

 


計時予選ではS2クラス#88宮本が46秒951を叩き出し、2位に1.5秒差をつけてポールポジション。

 



その2位にS3クラスの#17輿水、3位に#36岡田がつけるがマシンがなんとトレールバイクのトリッカー!
それもトレールタイヤでタイムを出しているので二度驚いてしまう。
昨年の最終戦で参戦して話題をさらっていたが、今年の開幕戦でもフロントローに並ぶとはまったくもって恐れ入る。

 




以下2列目に#3山口、#26倉田、#99高橋と続く。

 


スタート前のウォームアップラップで#73古川のエンジン音が明らかにおかしい。
スピードも乗らずにそのままピットインしてしまい、残念ながらDNSとなってしまった。

 


スタートでは#99高橋が絶妙なスタートを切り、そのままの勢いで後続をみるみる離していく。

 

その後ろを#3今村、#17輿水、#36岡田、#24河野、スタートで遅れてしまった#88宮本が続く。

 


しかし、5コーナーで#17輿水がスリップダウンをして後方に飲み込まれてしまった。

 


トップの#99高橋は後続を約3秒ほど離して安全マージンを保ったかと思われたが、#88宮本と#24河野がバトルをしながらペースアップ。

 



これに焦りを感じたかいまいちペースが上がらない#99高橋と#88宮本の差はぐんぐん縮まってくる。

 


それでも#99高橋が#88宮本の猛追を何とか振り切って嬉しい初優勝。

 


#88宮本はあと一歩及ばず悔しい2位となった。

 


#24河野はトップから離されはしたが嬉しい初表彰台を飾ることができた。


S3クラスは#3山口が#36岡田の追い上げを振り切ってこちらも嬉しい初優勝。

 


#36岡田は0.5秒差で2位を獲得。

 


#17輿水は転倒があったが3位に入ることができた。

 


チャレンジS2クラス表彰台 左より#88宮本選手、#99高橋選手、#24河野選手おめでとうございます。

 


チャレンジS3クラス表彰台 左より#36岡田選手、#3今村選手、#17輿水選手おめでとうございます。

 




気になる女性陣は#27松阪が総合12位、#33幸田が総合14位、#55竹内が総合15位となった。
マシンの差とレース経験を考えれば結果としては仕方ないのかもしれないが、彼女たちのレースに対して楽しんでいる姿を見ているとこの姿がこのクラスの本来の姿なのだろうと感じることができた。

チャレンジS2、S3クラスはもしかすると今後一番面白いクラスになるかもしれないと思ったレースだった。

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