レースレポート 2023 全日本スーパーモト R1 スポーツランドSUGO

      2023/05/19

昨年10月に最終戦が行われたSUGOから半年後、今年の全日本スーパーモト選手権はSUGOからの開催となり、選手達は再度杜の都に終結してきた。
各クラスともにチャンピオンを獲った者、奪われた者、他クラスからクラス変更して最高峰クラスに挑む者。
それぞれの思いと野望を飲み込んで今年も熱戦が繰り広げられるだろう。

 

S2クラス

S2クラスはチャンピオンの#1原島が今年も参戦するためチャンピオンナンバーが見れるクラスとなった。
昨年は二人のヤングライオンが#1原島に挑んでいたがその二人も一人はS1PROクラスに移動し、もう一人はケガからの復帰中ということでS2クラスには参戦しない。
今年の#1原島を止めるライダーはいったい誰になるか楽しみである。

 


タイムアタック予選では、ディフェンディングチャンピオンの#1原島が、49秒079でトップ。

 



2位には50秒181で中学生ライダー(!)の#4大金、3位には50秒468で唯一の2ストマシンで参戦の#10藤田が入り、ここまでが決勝レース1のフロントローとなった。

 




以下2列目には、#9古高、#5土橋、#6佐藤が並んでホールショットを狙っている。

 

決勝レース1


#1原島がホールショット。#4大金、#10藤田の後ろに2列目の#6佐藤がジャンプアップ、#9古高、#5土橋の順で続く。

 


トップの#1原島は早々に2位以降を引き離しにかかり、序盤が終わるころには約4秒の差をつける。

 
一方、2位以降は接戦となり、#4大金、#6佐藤、#9古高、#10藤田、#5土橋、#7勝谷の6台が激しく争っている。

 



レース中盤、#4大金が#6佐藤と#9古高との争いから抜け出すとじわじわと引き離していく。

 


#10藤田、#5土橋、#7勝谷は5位争いを繰り広げている影響で3位争いから遅れてしまう。

 


レースが終盤に入ると#1原島は大量リードで余裕の走り。#4大金も単独走行をしている。
#9古高と#6佐藤の3位争いと#5土橋と#10藤田の5位争いは、最終ラップまで続く。

 



#1原島が最後まで安定した独走で勝利。#4大金が2位、#6佐藤を抑えた#9古高が3位となった。

 




以下4位#6佐藤、5位#5土橋、6位#10藤田の順となった。

 

決勝レース2


今回も安定したスタートで#1原島がホールショットで1コーナーへ。
#4大金、#6佐藤、#9古高、#10藤田、#7勝谷、#5土橋の順で後に続く。

 





レース序盤、#1原島から#4大金、#9古高、#6佐藤までの4台は、それぞれ間隔が開いて単独走行に。

 


一方、5位争いの#10藤田、#7勝谷、#5土橋は接近戦となる。

 


レース中盤、トップの#1原島は約2秒のリード。

 




2位以降の#4大金、#9古高、#6佐藤は、差が開いたままの単独走行。

 

4位の#6佐藤に#10藤田が迫りマッチレースに、#7勝谷と#5土橋も6位争いが過熱していく。
レース後半にはトップ#1原島に#4大金がじわじわと追い付いてきてトップ争いが白熱してきた。
#4大金が必死に追いかけ、#1原島は必死に逃げる。

 



6位争いをしていた#7勝谷と#5土橋が7コーナー侵入で絡んで転倒。
#5土橋の足が#7勝谷のマシンのマフラーとリアタイヤの間に挟まってしまい身動きが取れずライダーとマシンがコース上に残ってしまった。
ライダー救出とマシン撤去のため赤旗が提示され、レースは11週目に赤旗終了となった。
この結果ルールにより10周目終了時点の順位でレース成立となり、#1原島が優勝、#4大金が2位、#9古高が3位、#6佐藤が4位、#10藤田が5位、#7勝谷が6位となった。

救急車で医務室に運ばれた#5土橋だったがその後大きな怪我になっていないことが判明、心配している関係者を安心させることができたのが幸いだった。

開幕戦は#1原島の強さが目立ってしまったが、今シーズン速さを手に入れてきた#4大金が#1原島の連勝にストップをかけられるかが見どころになりそうだ。
次戦は高速サーキットのHSR九州、昨シーズンも地元勢の活躍があっただけにどんなレースが繰り広げられるか楽しみである。

 


表彰台左より#4大金選手、#1原島選手、#9古高選手おめでとうございます。

 

 

S1 OPEN クラス

昨年のチャンピオン#1田所はS1PROクラスにステップアップした為、チャンピオンナンバー不在となったS1OPENクラス。
しかし、S2クラスチャンピオンの#38原島とS2クラスランク上位の#36古高がなんとS1OPENクラスにダブルエントリー。
S1チャレンジクラスからのステップアップしてきた#41内山、#43岡田なども加わり、相変わらずの最多エントリークラスで今年も激しい戦国争いが期待される。

 

タイムアタック予選


#39野田が47秒072でポールポジションを獲得。

 


昨年度のS2クラス王者でダブルエントリーしている#38原島が、47秒101で予選2位となった。


3位は47秒627でSUGOをホームコースとしている#27鹿野が入る。

 




2列目には、#9薄井、#36古高、#11佐々木が並ぶ。

 

決勝レース1


ウォームアップラップで#21福澤が転倒している。どうやら他の選手の転倒を避けきれずに巻き込まれた模様。


抜群のスタートでホールショットを奪ったのは、予選2位の#38原島。
ポールポジションスタートの#39野田は2位からのレースとなり、少し離れて#27鹿野、#11佐々木、#9薄井、#36古高が続く。

 


#38原島と#39野田のトップ2は後続を引き離し先行。#27鹿野は徐々に遅れていった。すると#27鹿野に、2周目に#9薄井をパスした#36古高が接近。

 


3周目から接近戦となり、#36古高が#27鹿野をパスした。この段階で、#39野田は約1秒差でトップの#38原島を追い、#36古高は2位の#39野田に約4秒離された状態。

 


5周目以降、3位に浮上した#36古高と4位を走る#27鹿野とのギャップはどんどん拡大。トップ3が完全に抜け出した状態となった。
レースが後半に入ると、トップ3の中で#38原島がじわじわとリードを拡大しはじめ、逆に2位の#39野田に#36古高が少しずつ接近。


10周目には、#39野田と#36古高が完全に接近戦となった。翌周、#36古高が#39野田の攻略に成功。この段階で、#38原島のリードは約5秒にまで広がっていた。

 



そしてレースは12周でチェッカー。#38原島が独走で勝利し、先に行われたS2クラスのレース1に続いて優勝した。

 



#36古高が2位、#39野田が3位に入賞。



ラストラップには#27鹿野に#9薄井が迫るも、ここは#27鹿野が抑えて4位。#9薄井が5位となった。

 


#4呉本と#41内山の6位争いはレース終盤までもつれ込み#41内山が6位、#4呉本が7位でゴール。

 

決勝レース2


ホールショットは#38原島が奪い、絶妙なスタートで#39野田、#36古高。
4位以下は#4呉本、#9薄井、#27鹿野、#11佐々木の団子状態。

 


4コーナーで#17染谷が前走者に接触して転倒、最後尾まで下がってしまう。

 


#38原島、#39野田、#36古高のトップ3台は、オープニングラップが終わった状態で4位以下を引き離して、独走状態へ。

 


セカンドグループはこの3台から完全に離され、この中で#41内山が徐々に順位を上げていった。

レースが終盤を迎えた9周目以降、トップ集団の前に次々とバックマーカーが発生。これらを縫いながら3台のバトルは続いた。


#41内山はセカンドグループの先頭に立ち、#41内山、#4呉本、#27鹿野、#9薄井のオーダーに変わると、#41内山が徐々に引き離しにかかる。

 


10周目以降、トップ争いはさらに激しさを増し、11周目に#36古高が#39野田をパス。

 



そして迎えた最終ラップの12周目、ついに#36古高が#38原島をパス、そのまま逃げ切り#38原島の2クラス完全制覇を阻止する勝利。

 


#38原島が2位、#39野田が3位に入賞した。




#41内山は後続を2秒ほど離して4位、#4呉本が5位、#27鹿野が6位となった。

最後まで目が離せなかったS1OPENクラスは誰が勝つのか判らない状態。
次戦のHSR九州では誰が一番高いところに立つのか楽しみである。

このクラスでも本サイト所属の#4呉本選手が総合6位に入ったのはうれしい限りです。


表彰台左より#38原島選手、#36古高選手、#39野田選手おめでとうございます。

 

 

 

S1PRO クラス

S1PROクラスは、総勢16名のエントリーでホンダ、ヤマハ、カワサキ、ハスクバーナ、tm racingの5メーカーの車両で競われまさに最高峰のクラスにふさわしい光景となっている。
そこに今年はtm racingが自チームとして3台のエントリーに加え、プライベートでの1台のエントリーで4台の参加と勢力を増やし、またハスクバーナの公認制度の関係でハスクバーナのマシンから他メーカーに乗り換えた選手もいるなどメーカー間の勢力図に影響があるのかが興味のあるところとなっている。


前日の雨の影響で今回のコースはフルターマックとなり、ダート走行がない影響もあるのか、予選タイムアタックの結果、ポールポジションは47秒943とただ一人47秒台を叩き出した#2日浦。

 


予選2位となったのは、なんと0.1秒遅れの48秒038で#16田所。
昨年度のS1OPENクラスチャンピオンで今年S1PROクラスにステップアップしてきた新星の一人。
前評判からポテンシャルには期待されていたが見事にタイムを出してきたあたりは流石としか言いようがない。

 


3位には#16田所と僅か0.014秒差の48秒052で#4吉田雄一が入り存在感を見せる。

 




セカンドローには48秒270で4位の#3長谷川、49秒台の5位の#22瀧川、6位にはこちらもS1OPENクラスからステップアップしてきた#17佐々木が並ぶ。

 


ディフェンディングチャンピオンの#1小原はセット出しに苦しみなんと最後尾からのスタートとなってしまった。
後方からの巻き上げに期待したい。

 

決勝レース1


スタートでホールショットを奪ったのは、イン側から絶妙なスタートを決めた#4吉田。
その後に#2日浦と#16田所、さらに#3長谷川、#22瀧川、#19川島、#11松本が続く。

 


3周目#2日浦が#4吉田をパスして先頭に立つ。

 


トップに立った#2日浦はじりじりと#4吉田との差を広げにかかるが2位争いは激しい混戦となり、#4吉田を先頭に#16田所、#3長谷川、#22瀧川が激しくチャージ。
最後尾スタートの#1小原は後方から順調に順位を上げて中団の争いに入ってきた。

 


先頭争いの4台から少し離されて#19川島と#11松本、追いついてきた#1小原が5位争いを始める。

 


#17佐々木が5コーナーで痛恨のスリップダウン、順位を落としてしまう。
 


中盤に入ると#2日浦は大量リードを築き、#1小原のプッシュで#19川島と#11松本が前の集団に追いついてきて2位争いは7台の大集団での争いとなる。

 

#16田所が#4吉田にチャージするが#4吉田は巧みなブロックで死守。しかし#4吉田の僅かな隙をついて#16田所が2位に上がる。
トップの#2日浦に追い付きたい#16田所だったが既に差は6秒近く開いていた。しかし僅かな望みにかけてチャージを続ける。


レース終盤、3位争いの7コーナーで#3長谷川が勝負に出てアウト側の#4吉田がはじかれてしまう。
その隙に#3長谷川、#22瀧川に抜かれてしまうがペースが戻らない間に#1小原にも抜かれてしまう。

 





序盤から終始独走だった#2日浦は2位に約13秒の大差をつけてチェッカー。#16田所は離されての2位、3位争いに勝った#3長谷川が3位でチェッカーとなり、Team S.T.F.の3人が表彰台を独占してしまう結果となった。

 






4位以下は最後まで接戦となり4位#22瀧川、5位#1小原、6位#4吉田、7位#19川島、8位#11松本とチェッカー。
初戦から激しいバトルを繰り広げて観客を楽しませていた。

 

 

決勝レース2



#2日浦がホールショットを奪うが、すぐに#3長谷川が#2日浦を抜き先頭に。
早くも#3長谷川、#2日浦、#16田所のTeam S.T.F.艦隊がトップ3をつくる。

 

以下#1小原、#4吉田、#11松本、#8新沼、#5金子(和)、#22瀧川と続き、#22瀧川は遅れてしまう。

 


#2日浦が#3長谷川をパスして再び先頭に。その後#2日浦が決勝レース1を彷彿とされる走りで逃げはじめる。

 



レース中盤、トップの#2日浦はじわじわとリードを拡大。その後ろでは#3長谷川と#16田所がバトルをしながら後続を離していく。

 



#1小原はなかなか前に追い付けず単独の4位。5位争いは#4吉田、#11松本の争いとなっている。

 

レース終盤、#3長谷川と#16田所のバトルは激しさを増し、ついに#16田所が先行した。
しかしその頃にはトップの#2日浦は差を広げ完全に独走状態となってしまう。
4位の#1小原は、ベストラップタイムを出す走りをするが、Team S.T.F.の3台に追い付けず。

 



そのまま#2日浦が独走でチェッカー。予選から完璧な形で勝利を収め復活をアピールするかたちとなった。



#16田所が先輩を抑え嬉しい2位、逆に#3長谷川は悔しい3位。

 




#1小原は調子が戻るのが間に合わず単独走行の4位、以下5位に#4吉田、#11松本の順となった。

 

初戦からTeam S.T.F.艦隊となった3人に#1小原、#4吉田をはじめ、他のライダーがどう攻略していくかが今年の見どころになりそうです。
また、クラス変更やマシン変更で初戦までに準備が間に合わなかった選手もいるので、その選手がどう調子を上げてくるかが楽しみですね。

また、本サイト責任者の#11松本選手が総合7位に入ったのはうれしい限りです。

 


表彰式 左より#16田所選手、#2日浦選手、#3長谷川選手おめでとうございます。

 - イベントレポート

Partners