今更ですが… レースレポート 2020 全日本スーパーモト最終戦 美浜サーキット

   

昨年にほぼ書いてあったのに公開するのを忘れていましたヽ(´Д`;)
私は昨年こんな視線でレースを見ておりましたので、じっくりレースを楽しみたい方は一読してもらえますと普段と違った側面も見つかるかもしれないですね。
一部選手には今年のコメントも追記しています。

2020年10月18日に行われた全日本スーパーモト最終戦 美浜サーキット。
普段はライダーとして参加していますが、今回は諸事情につきエントリーできなかったので各クラスじっくりと見るチャンスが出来ました。

レースレポートはMFJやKRAZYさんを見てもらって、私が見た感想をコース内からの写真と合わせてご紹介します。

各種リンクは以下の通り

印象的だった3選手

3人に共通して、本来の実力を出せていなかったと感じるレースでした。

S1PROクラス #5吉田雄一選手

PROクラス#5吉田雄一選手はスピードはあったけれど、度重なる転倒でリザルトにつながらず。
タイムアタック予選は3番手、ヒート1は一時2位を走行している時もありましたが転倒…
ヒート2にも転倒があり、スピードとリザルトがつながらないレースだったと思います。

 

前日までの雨の影響で、タイムアタックの時点でダートはまだまだ水を含んでいてとてもスリッピー。
そのダートの影響で土をコースに引っ張る、そしてタイヤが冷えるためターマックも滑りやすく非常に難しいコンディションだったタイムアタックセッション。

ここはバックストレートエンドの右コーナー。スライドしながら進入してくるライダーが多いコーナーです。
タイムアタック時に私はここに居たのですが、このコーナーに突っ込んでくる勢いがそのまま速さに直結していました。
速いな、と感じた森田一輝選手、日浦選手、吉田選手の3選手は、上記の通り難しいコンディションでも攻め切れている感が見えました。

【2021年追記】
S1Proプロクラスはハングオンで走る選手がほとんどの中、モタードらしい乗り方と装備は一見の価値ありまくりです!
ちなみに今年から選手会長に就任されました!
今年のゼッケンは#6です。

S1OPENクラス #38加藤将貢選手

加藤選手はチャンスが少ないながらもチャンピオンの可能性も残された最終戦、そして地元の美浜サーキット。
本人と話もしましたが、かなり気持ちが入ってました。
決勝の1周目までは…

予選ヒートはイケるという手応えがあって、ガンガン攻めれた。前を抜きながらでもトップと遜色ないラップタイムが出てます。
チャンピオンは気にせず、6番グリッドとちょっと先は遠いですが勝ちに行きます!

と決勝レース前に言っていて、実際に1周目の動きはかなりアグレッシブでした。
が、その後は硬くなってしまい5位でチェッカー。

予選ヒートと決勝でマシンから感じるフィーリングが全然違いました… 全然攻めれない…

本人の気持ちとは裏腹、うまく行かないレースになってしまったようです。

S2クラス #4西村泰樹選手

西村選手は何せ一日元気がなかったように感じます。
私の感覚的には普段のパフォーマンスから30%ほどダウンしているのでは?
詳しくは聞いていないですが、マシントラブルもあったようですね。


これは決勝ヒート1、ゴール直後。
ガックリしているのが目に見えます。

普段はハングオンで走るはずですが、足を出しているシーンも多く、自信が持てなかったのかと?

【2021年追記】
今シーズンはS1Proクラスルーキーにも関わらず上位に食い込むこともありました。
美浜でも若さを武器にどこまで戦えるかが見どころです!
今年のゼッケンは赤ベース(S1Pro)の#19です。

日浦大治朗選手


グリッドにて

ゴール直後の待機エリア

レース前と後とでみなさん表情が違うのですが、一番違うと感じるのは日浦選手です。
レース前の日浦選手は人一倍張り詰めた空気を出しています。
が、レースが終われば勝ったからというのもあるとは思いますがとってもにこやか。
むしろ普段から柔らかい空気を出しているので、バイクに乗っている時は違う。と言った方がいいのかもしれません。

 

日浦選手はどこでも速いのですが、一番違いを感じたのはここ。
バックストレートエンド右コーナーからダート入り口左コーナーへ切り返すシーン。
日浦選手は人一倍切り返すのが速く、フロントタイヤが滑っているんです。
最初はたまたま滑っているのかと思いましたが、毎周同じことを繰り返すのでこれはたまたまでは無いなと。
そんな滑りも含めたコントロールを正確に行っている日浦選手、流石の一言です!

【2021年追記】
今シーズンは全戦全勝の日浦選手!
3年連続チャンピオンは決定している中ですが、連勝記録を伸ばして有終の美を飾れるんでしょうか?

森田一輝選手

2020年シーズンを持って引退を表明した森田一輝選手。
イッキさんは全日本格式になる前から参戦してきたライダーなので、16-17年ぐらいモタードレースに出場し続けたことになります。
名実共に牽引してきたライダーの引退は、とても寂しいものがあります。


予選タイムアタックはトップタイム!
乗り換えたハスクバーナもすっかり似合います。
スズキ時代より気持ち重心が後ろになった気もします。


ヒート2終了直後、つまり引退する時。
天を仰ぐイッキさんは何を思ったのか。

佐々木貴志選手

ささやんこと佐々木選手。
周りはレーシングスリックを履く中、IRCのRX-03を使用し今シーズンは全戦全勝!
タイヤのせいかフロントがカクッと滑ることが多いのですが、何事もなかったかのように立て直して全開。


全日本もアジア選手権も盛り上げてきた佐々木選手も引退を宣言されました。


独走してても最後まで全開で、佐々木選手らしいダイナミックなレースでした。

【2021年追記】
今回の美浜戦はS2クラスが濃いメンツと前回の記事にありましたが、もし佐々木選手が出たらどうなっているか気になるのは筆者だけじゃないはず…(笑)

小原堅斗選手


今まで乗っていたスズキからさらっとハスクバーナに乗り換えている小原選手
土曜日にハスクでの初走行だったそうで、雨ということもありじっくり完熟走行している感じでした。
日曜日は走るごとに調子を上げているように見えました。
最終的には決勝ヒート2は6位でゴール


小原選手はモトクロス国際B級で、モタードの前はモトクロスの全日本選手権に参戦されていたとか。
ここはダートのジャンプ着地からフル加速するポイントで、縮んだサスを伸ばさずライダーがトラクションを掛け進めている様子がよくわかります。
続くターマックの右コーナー侵入でパスすることが多かったですね。
ジャンプ-着地-加速という流れがスムーズでスピードに乗せるのが上手いため、自信を持って刺しているように見えました。

山下知晃選手&水野彰久選手&佐々木啓之選手

水野選手と佐々木選手は決勝レース中、ずっとバトルをしていました。

後半からは山下選手も合わせて3台で熱いバトルを展開!

佐々木選手は毎週毎週ラインを変えて仕掛け続けていたのが印象的でした。

水野選手はプレッシャーに負けずに見事に逃げ切りました。

【2021年追記】
オフシーズンからこれまでモトクロス練習に励んだという水野選手。
なんとレースを始めたのは40代からだとか??
今年のゼッケンは#14です。

今年は怪我やバイクの修理に悩まされている佐々木選手。
元プロクラスの意地で今年も活躍すること間違いなしです!
今年のゼッケンは#9です。


山下選手は乗り方が非常にスムーズでアグレッシブに感じないのですが、スルッと速い選手です。
それだけ無駄無く走っているとも言えるのでしょうね。

【2021年追記】
昨年の美浜戦ではS1OPENクラスで2位!
今年からS1Proクラスルーキーです。
筆者が注目する選手のひとりとなります!
今年のゼッケンは赤ベース(S1Pro)の#18です。


広瀬選手チャンピオンおめでとう!
一度目の予選タイムアタックはまともに計測できずまさかの最下位…
本人もチームも大変焦ったことでしょう。
しかし堅くもチャンピオンに相応しく着実に順位を上げ最終的には6位でゴール。


エリア選手権トリプルチャンピオンの森田嵐選手と。
森田嵐選手は今年全てのエリア選手権(東日本、中日本、西日本)に参戦し見事全てのエリアでチャンピオンに!
お見事と言う他ありません。
ハスクバーナ東名横浜チームは1年でチャンピオン4つ!獲得したことになります。

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