【スーパーモト S1チャレンジ】レースレポート 2022 R1 茂原ツインサーキット

   

2022年4月17日に全日本スーパーモト及びスーパーモト S1チャレンジが開催されました。

Motard Bike Nowからは、カメラマン ささきてつお さん(Twitter:@sasakitetsuo74)のS1チャレンジレースレポートを掲載いたしますので、ご覧ください。

 

猛威をふるい続けてきたコロナウイルスも比較的収まってきた2022年。
それでも全日本スーパーモトもそれまでの影響を避けきることはできず今年は弘楽園大会が中止になってしまい全6戦での開催となった。

しかし春の盛りの千葉県茂原ツインサーキットには全国から総勢74名のエントラントと多数の観客が集い、
全日本スーパーモトが開催されるのは喜ばしいことだと思う。

まずは今年から名称が変更となったS1チャレンジクラスからのリポートです。

S1 Open クラス


予選をただ一人1分3秒台を出した#10田邉がポールポジションを獲得、その後に#92高山、#6竹内がフロントローに並んで決勝がスタート。

 


2列目から好スタートを見せた#11内山が見事にホールショットを奪い、以下#10田邉、#6竹内、#7斉田とコーナーに続いていく。

 


しかし第2ダートで#6竹内が転倒。そのすきに#11内山がリードを広げてゆく。

 


後方では初モタードレースの#48梅田がじわじわと順位を上げてきていて、中盤では3位争いに入ってきている。
最後までトップを守り切った#11内山が後方に4秒の差をつけて独走でゴール。

 



2位には#10田邉が入り、3位には#48梅田が嬉しい初レース&初入賞となった。

 


序盤に転倒した#6竹内は怒涛の追い上げを見せて終わってみれば4位入賞となり貴重なポイントを手に入れた。

 


写真左より#16平栗、#10田邉、#11内山、#48梅田、#6竹内、#7斉田
入賞された皆さん入賞おめでとうございます。

S2 , S3クラス


2位に約2秒の差をつけて1分2秒台でポールポジションを取った#64藤本はS1OPENクラスの予選ポールより速いという驚きのタイム。
以下2位に#99高橋、3位#20井上、4位#82内海と続く。

 


総合6位のポジションには1分7秒を出したS3クラスの#93亀井が割って入ってきて健闘している。

 


2列目の#82内海が好スタートでホールショットを奪い、#99高橋、#20井上、#93亀井と続いて1コーナーに入っていく。

 


序盤はレースをリードする#82内海だが、なかなかペースが上がらず、集団に飲み込まれてしまう。

 


3位につけていた#20井上はジャンプスタートのペナルティを取られストップ&ゴーとなって順位を大きくダウンしてしまう。

 



1分3秒から4秒で後続を引き離そうとする#64藤本に対して#99高橋が予選より1秒速い1分4秒台で#64藤本にアタックを仕掛けるがなかなか抜くことが出来ない。

 


最終ラップ思い切って第1ダート突込みで勝負を仕掛けるも着地でバランスを失い失速。3位にダウンしてしまう。

 


最後まで逃げ切った#64藤本が嬉しい初優勝。2位に粘りの走りで#82内海、3位に#99高橋が入った。
この3人は偶然にも普段から桶川スポーツランドで練習している間柄で互いに切磋琢磨している結果が出たのかもしれない。

 


S3クラスはスタートを中団で走れた#93亀井が安定した走りをみせ、総合5位の走りで見事に優勝を飾った。

 


S2クラス写真左より#12師富、#82内海、#64藤本、#99高橋、#94窪田(#11山口は不在の為登壇せず)

 


S3クラス#93亀井
入賞された皆さんおめでとうございます。

今回の開幕戦で印象に残っていた選手を紹介!

 

S1OPEN #48 梅田 祥太朗選手(EXPLORERS w/BEL-RAY &UDC)

まだまだ国内では見る機会の少ないtm RacingのSMX450での出場で相当の手練れかと思われたが、
聞くとまだロードでの経験が数レースのみというモタード初心者のこと。

開幕直前の茂原での練習走行は転倒してケガをしたこともあり、自信がないうえに初めての砂の浮いたターマック走行で
完全に委縮モードで予選は下位に沈んでしまった。


しかし、交流のあるウブリアーキディコルセの選手からのアドバイスをもらい考え方を変えると
迎えた決勝では中盤から堅実な走行でじわじわと順位を上げ、ラストラップに予選タイムよりも2秒半も速いタイムで
周回し、ウブリアーキディコルセの選手からのピットレーンからの応援を受けて終わってみれば初モタードレースで初入賞という素晴らしい結果を出すことが出来た。

今年は結果を出すためにフルエントリーの予定とのこと。
次戦のHSRは自分的に得意とする高速サーキットとのことで表彰台を狙うとの強気の発言もチラリ。
応援してくれる仲間の為にも結果で答えを出していきたいと元気に語ってくれた。

 

S1OPEN #6 竹内 裕弥選手(関西WRX+ガイケファミリー)

今回の開幕戦で一番遠い広島から一人でトランポに乗ってきたという強者ライダー。
マシンのカラーリングが白/赤とインパクトがあるのも相まってちょくちょく気にしてみていた。
コースのレイアウトが高低差があるので走り辛そうにしてたが予選は堂々の3番手につけることが出来た。
決勝は3番手で1コーナーを通過するも勝負を急ぎ過ぎたか、第2ダート出口で転倒して9位にまでポジションダウンしてしまう。


しかしそこからスイッチが入ったように怒涛の追い上げが始まり5周目には決勝ヒートでのセカンドタイムを出す走りを見せ、
4位にまでポジションを戻してのチェッカーとなった。

本人的にはA級昇格を狙っているので茂原での取りこぼしは痛かったそうだが、それでもポイントを獲得できたのは大きかったという。
次戦のHSRでは優勝を目指しますとのコメントがもらえたので、メンタルの強さから相当狙っていると感じられた。

 

S3 #12 篠塚 裕貴選手(PITシマユウ)

今回のS3クラスはエントリーが3台のみと寂しかったが、篠塚選手は唯一の初参加者であった。
モタードでのダート走行も初めてということで全然走れなかったそうで、予選もS3クラスでは最下位だった。
それでもモタードのレースに出れた楽しさの方が何倍も嬉しかったそうで、他のクラスの選手たちと話す機会があって
すごく勉強になったと語ってくれた。

 


決勝も最下位に終わってしまったが、予選のタイムを1秒更新することが出来たと笑みをこぼす。
「次戦のHSR以外は全部出るつもりです!ターマックもダートもめちゃくちゃ練習して全員やっつける勢いで頑張ります!!!」と
スーパーモトを盛り上げてくれるメンバーがまた一人増えた瞬間だった。

 - イベントレポート

Partners