レースレポート 2022 全日本スーパーモト R6 スポーツランドSUGO

   

2022年10月16日に宮城県のスポーツランドSUGOにて全日本スーパーモト及びスーパーモト S1チャレンジが開催されました。

前回に引き続き、Motard Bike Nowからは、カメラマン ささきてつお さん(Twitter:@sasakitetsuo74)の全日本スーパーモトレースレポートを掲載いたしますので、ご覧ください。

 

S2クラス



全日本クラスでは唯一の最終戦までもつれたチャンピオン争い。
#12鈴木の逆転チャンピオンには高いハードルがあるが、諦めずに戦い挑む。
受ける#26原島は隙を見せなければチャンピオンとなるが、何があるか分からないのがレース。
最後まで勝負の行方を見定めていこう。

 

ランキング3番手の#3川島がライセンス昇格がかかったモトクロスの関東選手権に出場するために欠場してしまい、
S2クラスは、9名でのレースとなった。


予選では、#26原島と2番手の#12鈴木が唯一54秒台のタイムでフロントローを分けた。

 


予選3番手には55秒669で#25大金が入ってきて、初めてのフロントロースタート。

 




2列目には#4土橋、#5勝谷、#7佐藤と続く。

 

決勝ヒート1


#26原島が巧いスタートからそのままホールショット。#12鈴木はミスでやや遅れてしまう。
序盤からハイスピードの#26原島が先行逃げ切りを図るが#12鈴木と#25大金が必死に食らいつく。

 





#26原島、#12鈴木、#25大金、#5勝谷がそれぞれ約2秒間隔となり縦に長い列となる。

 



#5勝谷の背後には#4土橋が迫ってきて激しいチャージ。
その前では#25大金が2鈴木から遅れていき、トップ争いは#26原島と#12鈴木の一騎打ちの様相に。

 

中盤ダートセクションで#12鈴木が#26原島の後ろにぴったりとつける。
トップから遅れてしまった#25大金は#5勝谷と#4土橋の争いに巻き込まれていく。



#26原島はターマックが得意で#12鈴木はダートが得意な為ターマックで#26原島が離してダートで#12鈴木が近づくという展開に。
観客もこの争いに引き込まれていく。

 


終盤、#12鈴木が奥のダートで抜きにかかったところで#26原島がスローダウン。
これにより#12鈴木がトップに立ち、#26原島が2番手に後退、#25大金は3番手をキープ。後方では#5勝谷と#4土橋の接近戦が続いている。



#12鈴木は約3秒の差をつけて嬉しいチェッカーを受けた。

 



#26原島は2位チェッカーとなるがポイント差からチャンピオン獲得が決定。

 


#25大金は初の3位に入賞して、最終戦で嬉しい表彰台登壇となった。

 



#5勝谷と#4土橋のバトルはラストラップまで続き、#5勝谷が僅差で逃げ切り4位、#4土橋が5位となった。

 

決勝ヒート2


#26原島がまたもホールショット。#12鈴木と#25大金が続いた。

 



4番グリッドスタートの#5勝谷は1周目の3コーナーで転倒して最後尾。再スタート直後にもリズムが狂ってダートで転び、完全に戦列から離脱してしまった。

 








#26原島、#12鈴木、#25大金、#4土橋、#7佐藤、#3西村、#20高津戸までが縦に長い列をつくりラップを重ねる。
#12鈴木が#26原島との距離を詰めていき、遅れた#25大金は単独走行になる。

 



レース1と同じようにダートで#12鈴木が#26原島を抜くが、ターマックで#26原島が抜き返す状況に。
中盤#12鈴木が再度ダートで抜くと引き離しにかかる。#12鈴木と#26原島がハイレベルなトップ争いを繰り広げている。
そこから遅れて#25大金が単独走行の3番手、#4土橋と#7佐藤と#3西村が4番手を争っている。

 


レース終盤、独走かと思われた#12鈴木の後ろに#26原島が猛追してくる。

 


最終ラップで再び接近戦になるが最後のダートで#12鈴木が#26原島を突き放し、#12鈴木が初の完全優勝、

 




僅差で#26原島が2位、最後まで単独走行だった#25大金が3位となった。

 




レース後半に後続を離した#7佐藤が4位。5位争いは最後まで接戦となったが、#4土橋が#3西村を僅差で抑えて5位となった。

 


表彰台左より#26原島選手、#12鈴木選手、#25大金選手おめでとうございます。

今年激しい争いを繰り広げた #26原島、#12鈴木、#3川島の3選手が来シーズンどのクラスを戦いの場に選ぶか楽しみですね。

 

 

S1 OPENクラス


S1OPENクラスでも前戦でチャンピオンが決まってしまったので#35田所は無理をせず欠場となったが、他のライダーにとっては
ランキングを一つでも上げるポイント獲得のチャンスでもある。

 


予選では#8佐々木(啓)が、唯一の54秒846でポールポジションを獲得した。

 



2番手は55秒925で#6馬場がつけ、3番手には、57秒237で#25佐々木(徹)がフロントローに並ぶ。

 




以下#38錦織、#39鹿野、#16川崎の順となる。

 

決勝レース1


ポールポジションの#8佐々木(啓)がやや出遅れた隙に、#6馬場が抜群の加速を見せホールショットを奪う。
#8佐々木(啓)、#25佐々木(徹)、#38錦織、#19久谷、#39鹿野が続く。
トップの#6馬場から4位の#38錦織までそれぞれ2~3秒の間隔が空き、5番手の#19久谷は大きく遅れてしまう。

 



中盤になるとバックマーカーの数が増えてきて、#6馬場と#8佐々木(啓)の差が開いてしまう。

 



3番手の#25佐々木(徹)に#38錦織が迫ってきて、接戦に。また、そこから大きく離れた5番手争いは#19久谷、#16川崎、#30染谷の3台による接近戦となった。

 



結局#6馬場が約3秒の差をつけて逃げ切り優勝。#8佐々木(啓)が惜しくも2位となる。



大きく離されてしまったが猛プッシュを抑え続けた#25佐々木(徹)が3位、#38錦織が4位となった。

 



以下最終ラップに逆転した#16川崎、#19久谷の順となった。

 

決勝レース2



スタート前に#34京極のマシンがエンジントラブルでリタイアになるトラブルがあったが、#6馬場が、好スタートを見せた#25佐々木(徹)を抑えてホールショットを奪った。

 


2番手だった#8佐々木(啓)は遅れてしまい3番手、以下#19久谷、#16川崎、#39鹿野で4コーナーへ。

 

中盤になると順位が安定してきて列が長くなり膠着状態が続く。


先頭の#6馬場は独走状態を作り一人旅。

 




2番手の#8佐々木(啓)、#25佐々木(徹)、#16川崎はそれぞれ5秒前後の差を開けて単独走行となっている。

 




5番手以降は#38錦織、#19久谷、#39鹿野も3台での争いとなっている。

 


独走の#6馬場はそのままチェッカー。2レースともに勝利する結果となった。

 


今回は引き離されてしまった#8佐々木(啓)が2位となる。

 



3位争いに勝った#25佐々木(徹)が3位、#16川崎が4位となった。

 



以下5位#38錦織、#19久谷の順位となった。

 


表彰式左より#8佐々木(啓)選手、#6馬場選手、#25佐々木(徹)選手。おめでとうございます。

 

 

S1Proクラス


S1PROクラスは前戦の名阪で#6小原のチャンピオンが決まってしまったが最終戦でも#1日浦との優勝争いが最後まで楽しみである。
また、その二人に割ってくるのがどの選手になるのか、見どころ満載です。

 



予選タイムアタックでは1位の#1日浦と2位の#6小原が52秒台でフロントローを分け合う。

 


そこに3番手で#7吉田が53秒台でフロントローに入ってきて上位3人に割り込んでくる。

 




4番手に#2長谷川、5番手に#4金子、6番手にSUGOが得意な#9西村が入ってきた。

 

決勝ヒート1



決勝スタートではスタートでうまく飛び出した#6小原がホールショットを奪い1コーナーへ。
そのあとを#1日浦、#7吉田、#2長谷川、#4金子、#16松本と続く。

 


1周目から後続を引き離しにかかる#6小原は全力で逃げている。

 


その後ろを#1日浦と#7吉田が離されまいと食らいついていく。
#2長谷川、#4金子、#16松本は少しずつ離されていく。

 


後方では#9西村が転倒してしまい順位をドロップしてしまう。

 


中盤になり5周目に#1日浦が痛恨の転倒を喫してしまう。すぐに復帰するも3位#2長谷川と激しい争いを繰り広げて攻略に時間がかかってしまう。

 


その間に#6小原は一度もトップを譲ることなく独走でチェッカー。

 



2位にはラスト2周で#7吉田を抜いた#1日浦、3位に抜かれて悔しい#7吉田が入った。

 




以下4位#2長谷川、5位#4金子、6位#16松本の順位となった。

 

決勝ヒート2


決勝ヒート2では#6小原を止めようと精神を集中する#1日浦の姿があった。

 


かたやレース1を取った#6小原はリラックスしている。

 


スタート前から対照的な二人だが、3番手の#7吉田もじっと1コーナーを見つめて何かを狙っているようだった。

 


今回も#6小原がホールショットを奪いトップで1コーナーへ。
その後を#1日浦、#7吉田、#2長谷川、#4金子、#10中島の順で追いかける。

 



しかし4コーナーで早くも#1日浦がトップに躍り出る。
後方では#7吉田がエンジンストールして遅れてしまい、#16松本と#17新沼が接触転倒してしまい順位を落としてしまう。
序盤より#1日浦と#6小原が上手く抜け出し、先頭争いに。

 



その後を#2長谷川が続き、少し離れて#7吉田と#4金子が4位争いとなっている。

 


中盤徐々に#6小原が#1日浦との差を詰めてくる。
上手くかわし続けていたが、バックマーカーの処理に時間がかかった隙に#6小原に抜かれてしまう。
一度は抜き返すが、再度抜かれてからじわじわと差を広げていく。。

 



そのまま#6小原が3秒差で逃げ切り優勝を勝ち取った。

 



2位には#1日浦が単独走行、3位は#7吉田とのバトルに勝ちきった#2長谷川が入った。

 




悔しい4位には#7吉田が入り、5位に#4金子、6位に#10中島が入った。

 


表彰式左から#1日浦選手、#6小原選手、#2長谷川選手おめでとうございます。

 


長いシーズンが終わって新しいチャンピオンが生まれましたが、早くも来シーズンに向かって動き出している選手も出てきています。
来シーズンはどんなドラマが観れるのでしょうか・・・選手の皆さんお疲れさまでした。

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