CRF450L モタード化プロジェクト Vol.2 前後ホイールとフロントブレーキ交換 presented by MOTOZEN
2018/09/15
話題の新型車 Honda CRF450Lを使用してモタードマシンを製作するプロジェクト取材記事の第2段。
今回は前後ホイールとフロントブレーキの交換です。
【前回の記事】
CRF450L モタード化プロジェクト VOL.1 First Look Honda CRF450L presented by MOTOZEN
今回の作業メニューと目的
モタードと言えばオフロードマシンにロードタイヤと強力なブレーキ!
ということで、今回は前後ホイールの17インチ化とフロントブレーキを丸ごと強力なもの交換します。
今回のCRF450Lモタード製作の目的として、CRF450Rとどれだけ互換性があるかの確認も行なっています。
使える部品は報告しますし、何が違うのかも細かくアップしていきます。
今回使用するモタードパーツ
- 17インチホイール(メーカー:HAAN ハーンホイール)
- ブレーキキット(メーカー:Moto-Master モトマスター)
- アクスルブロックスライダー(メーカー:SMR)
- ドリブン(リア)スプロケット(メーカー:Moto-Master モトマスター)
- マフラースライダー(メーカー:Warp9 ワープナイン)
- フロントフェンダー(メーカー:CYCRA サイクラ)
※部品名をクリックすると該当の箇所にジャンプします。
使用パーツ 1. HAAN ハーンスーパーモトコンプリートホイール
今回使用するのは以前使用していたHAANホイールの中古品です。
このバイク用にカッコいいチャラいホイールを発注していますが、現在はメーカーにて製作中。
そのため仮仕様として今回はHAANを使用します。
ホイール詳細
サイズ:フロント 17×3.5J、 リア 17x4.5J
フロントホイールはCRF450R全年式対応品、
リアホイールはCRF450R 2012年まで、 CRF250R 2013年までの古いタイプのホイールを使用しました。
タイヤはとりあえずストリートを走行する予定が無いので転がし用のレーシングタイヤをつけています。
CRF450Rは2013年から、CRF250Rは2014年からリアハブが変更されています。
新しいハブならCRF450Lにもボルトオンですが、古いハブだとスプロケットにスペーサーを入れてチェーンラインをオフセットさせる必要があります。
ハブとスプロケットの間に見えるのがスペーサーで、厚みは3mmです。
使用パーツ 2. Moto-Master(モトマスター)スーパーモト 320mm レーシング コンプリート強化キット
今回使用するのはMoto-Master(モトマスター)のスーパーモトコンプリートブレーキキット CRF250/450R 2015年以降 ヘッドライト付き用です。(品番:313051)
フロントブレーキ周りの部品が一式揃ったキットです。
CRF450R用が問題なく装着出来ました。
キットの中身はこんな感じ。
入っているものは以下の通りです。
- ビレット(削り出し)4Pキャリパー
- ブレーキパッドセット
- キャリパーブラケット(キャリパーサポート)
- スーパーモト 320mm レーシングローター(フレイムディスク 外径:φ320) 5mm厚ディスク
- ブレーキホース
- ラジアルマスターシリンダー 12mmリザーバタンク付
キットの中には入っていませんが、ブレーキスイッチも写真に写っています。
Moto-Masterのラジアルマスターシリンダーには機械式ブレーキスイッチの装着ができます。
キャリパーの箱にキャリパー本体、ブレーキパッド、キャリパーサポートが入っています。
使用パーツ 3. SMR リアアクスルブロックスライダー
アクスルブロックスライダーは転倒時にリアアクスルを保護するパーツです。
黒いプラスチックの部分は単品交換が可能。ひどく削れた状態で転倒すると保護出来なくなるので、削れたら新しいものに交換しましょう。
カラーを選べるのでドレスアップにも最適です。
こちらはCRF450R用がバッチリ装着可能です。
使用パーツ 4. ドリブン(リア)スプロケット(メーカー:Moto-Master モトマスター)
Moto-Masterは元々ブレーキパーツのメーカーですが、2018年からスプロケットの取り扱いも始めました。
今回使用するのは7075レーシングMXスプロケットのCRF450R用の50T。
問題なく装着可能です。
非常に軽量でデザイン性にも優れていると思います。
Moto-Master 7075 レーシングMX リアスプロケットの詳細はこちら
使用パーツ 5. マフラースライダー(メーカー:Warp9 ワープナイン)
今moto禅で大人気パーツの一つ、Warp9マフラースライダー。
これは汎用品で外周400-550mm程度のサイレンサーに装着が可能です。
Warp 9 マフラースライダー(サイレンサープロテクター)の詳細はこちら
取り付けるとこんな感じ。
使用パーツ 6. ベンテッドフロントフェンダー(メーカー:CYCRA サイクラ)
アメリカンホンダ モトクロスチームも使用しているCYCRAのベンテッドフロントフェンダーを使用します。
これはモトクロス用のためモタード車として見ると長いのですが、後々カットし長さと形を合わせます。
これもCRF450R用がボルトオンで装着できました。
純正フェンダーとCYCRAベンテッドフェンダー
各部品の装着とポイント
モトクロスバイクをモタード車にすると、太いタイヤを履くことにより各部干渉したり装着がしづらかったりと少し勝手が違います。
今回用意した部品を装着するにあたり行なったことやコツをまとめます。
リアホイールの装着
太いリム、タイヤをスイングアームに入れるときはちょっとコツが必要です。
少しでも作業がラクになるようにチェーンガードとリアブレーキガードは外し、キャリパーとチェーンはスイングアームの外に。
写真の状況にすることをおすすめします。
チェーンガイドのこのボルトも意外と曲者で、邪魔に感じることもあるでしょう。
外した方がなお作業はしやすいです。
レースで使う方はホイールの脱着を頻繁に行うため、このボルトとナットを逆向きにしフラットヘッドや皿形ボルトにするのが一般的です。
リアキャリパーを外すとブレーキホースガイドが外れる可能性が高いです。(この写真は外れている状態です。)
外れたらちゃんと直しましょう。
リアホイールを装着しました。
チェーンガードのクリアランスもギリギリ確保できていますが、タイヤサイズやチェーンの引きで干渉する可能性も高いと思います。
太いタイヤを履いたことでサイレンサーとのクリアランスが取れていません。
これはちゃんと直したいポイントです。
アクスルブロックスライダーの装着
アクスルブロックスライダーは純正のアクスルブロックから交換するだけですが、スライダーの取り付けにはネジロックを使用しましょう。
ネジロックを使用しないと、振動で脱落することがあります。
フロントホイールの取り付け
まずはブレーキディスクを取り付けます。
フロントアクスルシャフトを通した状態。
一見良さそうに見えますが、実はフォークガードとタイヤが当たっています。
干渉する部分はマーキングをしてカットします。
今回は純正ではなくCYCRAのフォークガードを使用しました。
Cycra HONDA フォークガード の詳細
これで干渉しなくなりました。
フロントブレーキの取り付け
ブレーキホースの取り回し
ブレーキホースを取り外すにはライトマスクをずらす必要があります。
写真のボルト2本を外し、ライトマスク下部のピンを外します。
続いて丸いブレーキガイドを取り外します。
これで純正ホースを外せるので、元どおりの取り回しで新しいホースを取り付けます。
ブレーキスイッチの取り付け
写真は純正のブレーキスイッチです。
これは形が合わず今回使用するマスターシリンダーには使えません。
写真に写っている端子を用意して、下の写真のMoto-Masterスイッチを接続してください。
スピードメーターセンサーを取り付けていませんが、17インチ化したことで正しい数値が出ないこと、
また別途メーターを取り付ける予定のためセンサーをつける予定はありません。
CRF450L Motard first step
17インチにして車高が下がっていますが、サイドスタンドはまだなんとなくいい角度を保っています。
今後サスペンションのローダウンなどを行うと加工が必要になるかもしれません。
次の記事は「CRF450L モタードに乗りました!CRF450L モタード化プロジェクト番外編 presented by MOTOZEN」>>
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世界中のユニークなバイクパーツを輸入販売する小売兼デュストリビューター。
- SUTER(スーター)スリッパークラッチ、
- >HINSON(ヒンソン)クラッチ、
- enjoyMFG(エンジョイエムエフジー)シートカバー、
- HAAN(ハーン)ホイール、
- 電子調光式シールドインサート e-Tint AX12
などの日本総輸入代理店であるほか、GoProをはじめとしたウェアラブルカメラの取り扱いも行なっています。
モタードに強く、moto禅で取り扱う部品だけでモトクロスマシンからモタードマシンにすることが可能です。
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