CRF450L モタード化プロジェクト Vol.7 Trail Tech トレイルテック Vapor ベイパーメーターを取り付け presented by MOTOZEN
話題の新型車 Honda CRF450Lを使用してモタードマシンを製作するプロジェクト取材記事の第7段。
今回は社外品多機能メーターの取り付けです。
【これまでの記事】
CRF450L モタード化プロジェクト VOL.1 First Look Honda CRF450L presented by MOTOZEN
CRF450L モタード化プロジェクト Vol.2 前後ホイールとフロントブレーキ交換 presented by MOTOZEN
CRF450L モタードに乗りました!CRF450L モタード化プロジェクト番外編 presented by MOTOZEN
CRF450L モタード化プロジェクト Vol.3 SUTERスリッパークラッチ取り付け presented by MOTOZEN
CRF450L モタード化プロジェクト Vol.4 ハンドガードとシートカバーを装着 presented by MOTOZEN
推定50ps?? ついにフルパワーへ!CRF450L モタード化プロジェクト Vol.5 presented by MOTOZEN
フルパワー化したCRF450Lのパワーチェックを行いました!CRF450L モタード化プロジェクト Vol.6 presented by MOTOZEN
今回取り付ける部品
Trail Tech Vapor デジタルメーター
Trail Tech(トレイルテック)のVapor(ベイパー)はスピード・距離はもちろんタコ(回転数)や水温を測定・表示できる小型で高性能なデジタルメーターです。
車種に合わせた様々なラインナップがあり、各社のモトクロス・エンデューロマシンの他トレールマシンにも対応。
moto禅でもベストセラーのメーターキットです。
CRF450Lに取り付ける目的
CRF450Lはフロントホイールの回転数でスピードを測っています。
モタード化に伴うフロントホイールが21インチ→17インチになったことでスピードメーターが大きく狂います。
純正メーターの調整は出来ない(未確認です)ので、後付けメーターで正しいスピードを表示しようというのが一番の目的です。
そしてタコ(回転数)表示機能によるシフトアップインジケーターや、設定した水温になるとオーバーヒートの危険を知らせるインジケーター等の純正には無い機能も追加できるということで今回はこのメーターを使用することにしました。
今回はVaporを使用しましたが、Trail Techにはもっと小型で表示機能が限られたEndulance II(エンデュランスツー)や水温と電圧が表示できるStriker(ストライカー)、GPSマップ、ログ機能を備えたVoyager(ボイジャー)、VoyagerPRO(ボイジャープロ)等様々なメーターがあり、自分が欲しい機能に合わせて選べます。
moto禅 Trail Tech トレイルテック デジタルメータートップページ
使用部品
- Trail Tech Vapor ベイパーデジタルメーターキット(品番:752-119)
- Trail Tech ラジエターフィンセンサー(品番:7500-3008)
- 防水ヒューズ(0.5A)
- バッテリーへの取り付け端子
- タイラップ
- 熱伸縮チューブ
センサーについて
今回使用するメーター。Trail Tech Vapor デジタルメーターキット 品番:752-119
箱の中身は以下の様になっています。
- メーター本体
- 取り付けブラケット
- スピードメーターセンサー
- 電源ケーブル
- タコメーターケーブル
- 19mmウォーターホースセンサー(未使用)
- ラジエターフィンセンサー(別売)
- 取り付けマニュアル
今回使用するVapor 品番:752-119は、水冷エンジンで倒立フォークのバイク用キットです。
キットに入っているセンサーはウォーターホースに噛ませるタイプですが、CRF450LはCRF450Rに比べサーモスタットや排気AI機構などで水回りに物が多くありウォーターホースセンサーを組み込むのはちと骨が折れる。。。
ということで今回は簡素化するために、ラジエターフィンに差し込むだけのフィンセンサーを別途用意し取り付けることにしました。
用意したセンサーは品番:7500-3008、8mmのフィンセンサーですが、実はこれは間違い。
本来は品番:7500-3007、7mmのセンサーが正しいです。
間違えたセンサーを用意してしまいましたが、フィン部分は銅製で簡単に加工できるため、今回はこれを削って使用します。
ヒューズと端子について
Vaporには基本的にバイクに取り付けるための部品が同梱されていますが、電源へ接続する端子が入っていません。
(メーターに電池が入っているため電源を取らなくても使用できます)
今回はバッテリーから電源を取るためM6に噛ませられる端子と防水ヒューズを別途用意しました。
ヒューズはマニュアルの指示通り0.5Aとします。
バッテリーへの取り付け端子として使用しました。
こちらはヒューズケース
その他
タイラップは各種配線の固定用、熱伸縮チューブは電源配線が金属と擦れそうな箇所の保護材として用意しました。
熱伸縮チューブを保護材として使用
実際の取り付け
事前に取り外すもの
- シート
- タンク
- サイドナンバーパネル 左
- エアボックスカバー 左
メーター本体
付属の取り付けブラケットを使用してメーターをハンドルに取り付けます。
ハンドルブラケットは22.2mmスタンダードバー用と28.6mm大径バー用の2種類が付属しています。
moto禅のCRF450Lはハンドル交換をしていないためスタンダードバー用を使用しました。
メーターマウントは2ピース。
それぞれのピースにギザギザがあり、ピタッと合うところで固定します。
タコメーターケーブル
タコメーターケーブルはプラグコードに巻きつけます。
ケーブルの赤い部分を5周以上巻きつけ、緩まないようきつく結びます。
緩むと回転数を取得できなくなるためしっかりと装着します。
交わったところはタイラップできつく締め、緩み止めを行いました。
あとは余った赤い部分とタイラップをカットして終了です。
水温センサー
前述の通り、今回使用したのはキットに入っているウォーターホースセンサーでは無くラジエターフィンセンサー。
付属のグリスを塗って、ラジエターフィンに差し込みます。
CRF450Lのサーモスタットについて
CRF450Lにはサーモスタットが付いており、ある程度まで水温が上がらないとラジエターに冷却水が循環しません。
そのためラジエターフィンセンサーだと正しい水温が取れていないことに装着後に気づきました。
この写真のエキパイの上に見える丸い形状の中にサーモスタットが入っています。
正確な水温が取れるようここは現在検討中です。
電源ケーブル
電源ケーブルはメインフレームの左側にあるハーネス、並びにサブフレーム左の上の角パイプに這わせてバッテリーに接続しました。
ヒューズケースのスペースが厳しかったので一度バッテリーの後ろまで配線を伸ばしヒューズを接続。
その後分岐させ、 プラスとマイナス端子に接続しています。
メインハーネスのバッテリー端子とバッテリーの間に接続しています。
配線の流れは図の通りです。
図で丸をつけたあたりが強く金属と触れるので、ショートしないように熱伸縮チューブを保護剤として使用しています。
タンク下の配線のまとめ方は写真の通り。
純正のハーネスに沿わせ、干渉しない様に取り付けます。
ブルー:ラジエターフィンセンサーケーブル
イエロー:タコメーターケーブル
パープル:電源ケーブル
スピードメーターケーブル
Trail Techのスピードメーターは、フロントホイールの回転数でスピードを計測します。
回転部分にマグネットを取り付け、フロントフォークにセンサーを取り付けます。
CRF450Lの場合、マグネットはブレーキディスク取り付けボルトに、
センサーはフォークガードに取り付けます。
これがマグネット付きのボルト。
CRF450Lには3本の内一番長いボルトを使用します。
スペアマグネットも一つ付属しています。
ボルトを取り付けたらセンサーの位置を決めます。
ボルトとセンサーが干渉しない位置でフォークガードにマーキングをして穴を開けます。
センサーを締めるとプラスチックが変形して位置が変わるため、多少余裕を持って穴を開けます。
付属のボルトは長いため、これだけ飛び出します。
ナットの分を残しボルトをカットします。
カットしないとフルボトム時にフロントフォークのアウターチューブにヒットする危険性があります。
スピードメーターケーブルはブレーキホースに沿わせて取り付けました。
全てを取り付けたらフロントホイールを回し、干渉が無くスピードメーターが動くことをチェックします。
メーターの設定
取り付けが出来たらメーターの設定を行います。
最低限行うべきは時計とスピード設定です。
スピード設定にはタイヤの外周を入力する必要があります。
簡単な方法は外径×3.14で1周の長さを出す方法です。
タイヤカタログに外径は出ていることが多いですし、実際にメジャーで測ってもOKです。
正確に測りたい場合は、タイヤと地面にマーキングをして1周転がし距離を測ります。
今回使用するタイヤはBRIDESTONE S21 120/70R17、カタログを見ると外径は601mmということ。
601mm × 3.14 = 1887.14mm
メーターは小数点の入力は出来ないため、1887mmと入力しました。
これで正確なスピードが表示されるようになりました。
メーターの表示イメージは以下のビデオが見やすいと思います。
※この記事はmoto禅* 様のご協力の元作成しております。
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世界中のユニークなバイクパーツを輸入販売する小売兼デュストリビューター。
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モタードに強く、moto禅で取り扱う部品だけでモトクロスマシンからモタードマシンにすることが可能です。
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