ストリートマシン紹介 Husqvarna TE511モタード RYUTAレプリカ ライダー 長野市S氏
2018/07/06
今回紹介するのは非常にユニークな*コアキシャルピボットスイングアームを採用しているエンデューロマシン、ハスクバーナTE511をベースにしたモタード車両です。
* コアキシャルピボットとは
フロントスプロケット軸とスイングアームのピボット軸を同一軸上に配置した構造。
ほとんどのバイクはフロントスプロケットとスイングアームピボットはオフセットしています。
現ボートレーサーである金児隆太選手が2013年当時、TE511の姉妹車であるモトクロッサー、TC449をベースにしたモタードマシンで全日本スーパーモトの最高峰クラス S1Proクラスに参戦していました。
そのTC449のレプリカマシンとなるのがこのTE511モタードRYUTAレプリカ。
では細かい箇所についてご紹介していきます。
- 車種・年式
- Husqvarna TE511 2013
- タイヤ
- ピレリ ディアブロスーパーコルサ
前後17インチ、リアタイヤは160サイズ - サスペンション
- 純正KYB ハスクバーナ長野チューン
- ブレーキ
- ブレーキディスク:BRAKING 320mm スーパーモタードディスク
キャリパー:Brembo ラジアルマウント 100mmピッチ
マスターシリンダー:Brembo RCSラジアルマスターシリンダー - エンジン
- ストック
- クラッチ
- ストック
- 排気系
- Husqvarna PowerParts Akrapovic Evolution
これはTE用ではなくSM449/511用を使用しています。 - ホイール
- マルケジーニ M10S Motard
フロント:17×3.5
リア:17x5.4 - スプロケット
- Husqvarna純正42T
- ECU
- フルパワー化
- オイルキャッチタンク
- CP sports製
- デカール
- ウランコアデザインズ特製 RYUTAレプリカグラフィック
- ハンドガード
- サイクラ C.R.Mハンドガード + ロープロファイルシールド
- スキッドプレート
- FIVE SPEED製 CHARGE・DRYカーボン(175g)
- ステップ
- DRC モタードフットペグ
- オイル
- WAKO’S トリプルR またはWR-S
粘度は普段は10-40、夏場は15-50です。 - トリプルクランプ
- Husqvarna Power parts
(上の写真では純正ですが、今はパワーパーツに変わっています) - その他アピールポイント
-
ピンクのグリップですね。
ハスクバーナ長野 モトスポーツK’sではピンクがモチーフカラーで、この時はみんなピンクのグリップを使用していました。
後はこの写真を撮った時はチタン製のエキパイがすごく綺麗に焼けていて、このママでいてくれ!と祈っていました(笑) - マシン製作
- ハスクバーナ長野
- このバイクについてオーナーから一言
-
車体に関しては癖がなく、すごく旋回性が高いので狙ったラインを走りやすいと思います。
エンジンは良く回り伸びがあり、レスポンス良く気持ちイイ。
低速でのエンブレが弱く、ギクシャクせずマイルドに回頭できるためストリートでも乗りやすいマシンです。イタリア製Husqvarna(通称:赤ハスク)の最終モデルは2013年。
2013年モデルのTE511はこの1台のみが日本に正規輸入されました。
まさしく日本に1台しか存在しないマシンなので、そこも気に入っています。
そしてSM449/511Rの2013年モデルは存在しないので、あえてTEベースでモタード車を作成しました。
13年モデルの特徴としてはブラックフレームを採用していること。
11年、12年はホワイトフレームなので、公道を走る449/511でブラックフレームは見たことがありません。
ハスクバーナ長野のお客さん達で集まった練習会。
奥から Honda CRF450R、Husqvarna TC449、TE511、TE511 RYUTAレプリカ。
上とは違うカットでもう1枚。
レプリカベースであるTC449 RYUTA号とのカット
現在はこのパワーパーツのトリプルクランプを使用しているそう。
ハンドルポストにスペーサーも入っていますね。
Husqvarna 449/511 シリーズについて一言
このTE511には兄弟車としてモタードマシンである「SM」とモトクロスマシンの「TC」があります。
日本国内で販売された車両は以下の通り。
- SM449R(モタード:公道走行可能)
- SM511R(モタード:公道走行可能)
- TE449(エンデューロ:公道走行可能)
- TE511(エンデューロ:公道走行可能)
- TC449(モトクロス:公道走行不可)
車両名にある数字は排気量を示していますが、511は511ccではなく実際は480cc程度。
449は名前の通り449ccです。
冒頭で述べた通り、コアキシャルピボットスイングアームを採用している他、他に類を見ない独特のスタイリング。
販売終了となった今でも根強いファンがいるシリーズです。
乗り味に関しても独特なため、初めて乗った方はビックリするかもしれません。
コアキシャルピボットでない普通のバイクは、アクセルを開けるとリアサスペンションが沈む感覚が大きいですが
この449/511シリーズはリアの沈み込みを感じず、前後が沈む感覚があります。
スチール製のフレームも素晴らしく、フロントがクイっと曲がっていくコーナーリングマシンです。
スタイルと乗り味、非常に魅力的なパッケージの一台だと思います。